【kakei+通信Vol.146】年末特集 2024年を家計簿でふりかえる/2025年版ライフプラン表と予算表
2024/12/25 (Wed) 20:00
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【kakei+通信Vol.146】年末特集 2024年を家計簿でふりかえる/2025年版ライフプラン表と予算表
クラウド家計簿kakei+をご利用中のみなさん、こんにちは!
今号は、kakei+通信で募集したアンケート結果をもとに、2024年の家計をふりかえる年末特集です。家計管理や記帳のヒントがたくさんあります。すこし長いですが、ぜひ最後までご覧ください!
今年は秋口まで暑さが続き、早足で冬がやってきました。何かと気ぜわしい師走ですが、年末年始に落ち着いた時間を見つけて、新年の予算を準備しましょう。メルマガ内で紹介している「あなただけの予算表!2025年版」もお役立てください。
【アンケートご協力のお願い】
1月のメルマガでは、新年の予算立てのヒントになる特別企画をお届けします。引き続き「2025年をどんな年に?」のアンケート回答にご協力をお願いします(回答時間1~5分)。
https://forms.gle/SAjvDTvohg78WT9MA
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年末特集
2024年を家計簿でふりかえる
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「年末特集アンケート2024」は2024年12月6日~12月17日に実施しました(回答者128人)。回答者の年齢は30代2%、40代20%、50代30%、60代34%、70代12%、80代以上2%です。
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2024年、お金に関する出来事ランキング
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2024年のお金に関する社会的な出来事の中から、家計に影響が大きかったことを聞きました(3つまで複数回答)。
1位 とまらない物価上昇 106人
2位 電気・ガス料金の補助金10月終了 51人
3位 郵便料金の値上げ 27人
4位 定額減税の実施 22人
5位 新NISA制度の導入 18人
6位以下 社会保険適用範囲の拡大11人、児童手当の拡充9人、最低賃金の引き上げ8人、住宅ローン金利の上昇2人
堂々の一位となったのは「とまらない物価上昇」。昨年は食料品や日用品、光熱ガソリンの上昇が目立っていましたが、2024年は、3位の郵便料金(通常葉書は63円から85円に)のほか、電化製品や家賃(特に首都圏)、習い事の月謝やサブスクサービス利用料にまで物価上昇の対象がひろがりました。大学の授業料は、私立大学で値上げが増える中、東京大学が2025年度からの引き上げを決定し、今後も追随する大学がありそうなのが気になります。
政府による電気・ガスの補助金は、「電気・ガス価格激変緩和対策」が2024年5月でいったん終了。その後、連日の猛暑の対策として「酷暑乗り切り緊急支援」が2024年8~10月分に実施されました。ふたたび「電気・ガス料金負担軽減支援」が2025年1~3月分に適用されることが決定しましたが、電気代は1kWhあたり1.3円~2.5円、ガス代は1立方メートルあたり5~10円とこれまでの補助額より小さく、2024年11~12月使用分に補助金はないため、この冬の電気・ガスの料金は昨年より多くかかりそうです。
1人当たり4万円で実施された定額減税は、40~60代に回答者が多かったです。5人暮らし世帯の場合は20万円の減税でした。
「定額減税はありがたかったです。給与明細を見ながら家計簿を付けていて、所得税が引かれない手取り額にびっくりしました。いつもの税負担が大きいと思いました」40代
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支出が増えた費目は?
出費をおさえる工夫は?
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次に、2024年の支出が昨年よりも増えた費目を尋ねました。
結果は、回答が多い順に食費、保健衛生費、住居家具費、特別費、光熱費。
食費は工夫とやりくりで支出増には至らなかった人もいましたが、昨年より「増えた」と回答した人は58%でした。
保健衛生費は、子どもの歯科矯正や突然の入院・怪我による支出増が見られました。住居家具費は、夏の猛暑対策でエアコン購入があったり、節電と災害対策のために蓄電池や太陽光発電の設置をした家庭がありました。住宅ローンの繰り上げ返済をした人も複数見られました。
支出が増えた理由は? 支出をおさえるために実行したことは? 回答者の声を見てみましょう。
食費 74人
「食費の値上げもあったが、外食や総菜の利用が多かった」40代
「摂取量は変えられないので、手作りしたり、あるもので献立を考えるなど工夫」50代
「食材の管理を徹底的にして無駄を無くして、予算をあまりオーバーしなくなった」50代
「夫の食事制限のために魚料理が多くなり食費が大幅にオーバー。健康に勝るものはない」60代
保健衛生費 48人
「夫が大きな手術を受け、その後も通院したので高額医療費で賄われる以外に色々かかった」60代
「転倒し、いよいよ老化現象の始まりを認識。診療、薬代等に出費が増えた」70代
「思いがけず病気になった。高年になったら保健衛生費の予算を増やし、健康への配慮を心がけたい」70代
住居家具費 43人
「10年以上住んでいる賃貸住宅の賃貸料が、ついに値上げ(しかも割と大幅に)。今後引っ越すべきか、引っ越し費用も含めて検討したい」40代
「蓄電池を購入した。災害対策と通常時の電気代節約のため」60代
「ひょうによる被害でベランダ、樋を修理」60代
「築30年で洗面台・お風呂のリフォーム工事、子どもとの思い出に旅行、5年に一度のタイヤ購入と、大きな出費は予算にとって計画通り行いました。雑収入を貯めて自分の旅行代の半額を賄いました」50代
「夫が還暦で一次退職。38年間コツコツ働いた結果、まとまった退職金が入り、ローン残額を繰上げ返済。これまで元気に働いてくれたことに感謝」50代
特別費 41人
「孫が生まれ、子ども世帯とのつきあいが増えた。実家の両親がなくなり仏壇のことや親せきの付き合いの費用も増えた」60代
「娘が無事出産できた。子育て用品に便利なものがたくさんあった」60代
「親の介護が始まった」50代
光熱費 39人
「子どもが個別の部屋を利用し、光熱費がかさむ」50代
「電気代もガス代も単価が上昇して、使用量は変わらなくても料金が大きくなりました」40代
「光熱費が年々増えたので思い切って家電を買い替えたら、少しですが光熱費を抑えられました」60代
教育費・娯楽費 各20人
「高校生の娘が塾に通い始めた。通院が多かった。デフレの頃は“買ったほうが安い”だったのが、“作ったほうが安い”に戻ってきている気がします」40代
「子どもの遊学、二十歳の集い(成人式)費用、子どもの運転免許取得費用、子どもの国民年金保険料、子どもの歯列矯正など」50代
「夫婦で元気なうちに行っておきたいと海外、国内旅行へ」50代
「中学生になり塾の回数が増えた。子どもの心身の成長が著しい。教育費については必要か、他に代わりはないかと、都度立ち止まってみる」50代
自動車費 14人 衣服費 12人
「車をぶつけて修理代で自動車費が高くなった。保険を使うほどではないが、実費で払うとけっこうな金額」50代
「働き始めて3年。衣類の購入が増えているのが気になりつつそのままにしていた。今年は子のユニホームや制服購入があり、いつもの調子で買っていては駄目だと自分を律することにした。具体的には、定期的に届く洋服通販サイトを消す、傷むと着たくなくなるので手入れをする、処分したらすぐ購入するのをやめた、など。お陰で衣服費を大幅に抑えることができた」50代
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家計簿にまつわる2024年のエピソード
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家計簿をつけていると、一年間の出来事が数字で残ります。記帳をつづけるのは大変ですが、全国にがんばっている人たちがいると思うと、励まされます! アンケートに寄せられたエピソード全てを紹介したいところ、一部をご紹介します。
kakei+で記帳が続いています
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「5、6年ぶりに羽仁もと子家計簿に戻って来ました。費目アシスト機能が予想以上に便利でした。キッチリと、ルールに基づく記帳が私には合っていたようです」40代
「とにかくカケイプラスに入力することを頑張りました。夫が65歳で年金をもらいながら非正規雇用なので、税金もしっかり記録しました」50代
「とにかく記帳に励んだ。kakei+と仲良しになってきたことが嬉しい。(*^-^*)」50代
「紙ベースで続かなかった家計簿も、クラウドにしてから少しずつ分かるようになり、なんとか年末まで頑張れた」60代
家計簿があって、実現したこと
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「いつもオーバーする調味料費をなんとか抑えたいとがんばった。夫婦で健康のための減塩生活開始。調味料の使用も減った。エアコン購入は予算外の大きな出費だが、夫が決断してくれた」60代
「結婚した当初から、いつか自分達の家をと話し合っていました。実母との同居から、実家の建て替えに舵を切ったのが、家計簿をつけ始めて4年目。家計簿を元に夫と相談して、私も働く準備を始めたのもこの年から。そして、そこから6年目の今年、現金払いで、実家の建て替えを実現しました。大きな金額を一気に吐き出しましたが、家計簿の予算を見ながら生活し、不安無く過ごせました」50代
「仕事が定時で終わる日々で時間外給が全く期待できず、基本給だけで生活が厳しいのに子どもが習い事を始めるなど出費はかさむ一方。本気で固定費削減しないといけないと逆に火がついて、家族全員の携帯を格安SIMへ変更し、保険も不要なものは解約した(不安を煽られて余計なものに加入していた)。残りひと月もないが解約した保険金でローンを完済ないし一部繰り上げ返済までして新年を迎えたい」40代
「教育費が終わりました。ちょうど夫の退職と、再雇用制度で収入が減るタイミングだったのでほっとしました。結婚以来、自分のことは後回しだったけれど、何十年かぶりに自分のために習い事を始めました」60代
想定外の出来事
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「予定外の子どもの短期留学があったが、家計簿をつけていたから、先を見通せて、対応できた。始めたばかりのNISAに多く積み立てたくて、お金の使い方をよく考えるようになった」40代
「子どもが盲腸で入院。怪我や自転車保険には入っていたが、病気は対象外で何十万もかかった」50代
「予想外なのはお米が倍近くになったことですが、猛暑や農家さんの大変な作業を思うと、適正な価格で取り引きされることを願いたいです。誰かの犠牲や我慢の上での、豊かな生活は絶対にあってはいけないと思います」40代
「2月に雪道で骨折。出勤途中だったため公務災害扱いに。手続き等が年度末から年度始めにかかったため、一度支給された給与を全額払い戻し、補償で戻ってきたのは3カ月後。病院代等は支払いがなかったが、お金のやりくりが大変だった。この冬道対策に良い冬靴を購入した」60代
「夫の入院・自身の長い体調不良で医療費のかかった年でした。最近は少し動けるようになり健康の素晴らしさを実感しています」70代
記帳の大切さ
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「プロ野球の推し活で出費はかさんだものの、毎年恒例の夏冬の旅行には行かずに、家の中や近郊で楽しみました。身近なところでも十分楽しめました。子どもたちのおこづかい記帳が3年目になり、それぞれまだ未熟なところもありつつ、本人なりにしっかり考えてお金を工夫して使う様子が感じられたのも嬉しかったです」40代
「家計簿歴70年くらいの義母は94歳。当座帳を一人でつけるのも大変そう。そこで、母のレシートをスクラップブックに貼り、転記したら済印のスタンプをレシートに押すことに。気持ちスッキリするわー、社長みたい、と楽しそうにスタンプを押しています。来年の予算も、一緒に考え、ざっくり立ちました。まだまだ頑張っています」60代
「120周年ということで、ミセス羽仁が家計簿を創刊した時の思いに触れ、入用をありのまま記帳することの大切さを思った」70代
「値上がりを乗り切ることは困難を極めると思いますが、早寝早起き、バランスの良い食事と身体を動かすことで健康を守り、家計簿記帳で家庭経済をしっかり把握することでお金の不安から解放されたいと願っています」60代
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いかがでしたでしょうか?
2024年は物価上昇が家計を直撃した一年間でしたが、アンケートを集計したところ、冠婚葬祭、旅行、家電や住宅設備の費用、突然の入院手術・・・さまざまな大きな出費があるのが暮らし=家計だということが改めて見えました。目の前の物価高に気を取られすぎず、暮らしや家族の健康に広く目を配って、いま大切にしたいこと、何にお金を使うか、よく考えて過ごしたいと思います。
あと7つ寝るとお正月。どうぞ皆様、良いお年をお迎えください。
アンケート設問でお聞きした食費と娯楽費を抑える工夫、kakei+の活用術の回答結果は、今後のメルマガで順次、紹介します。
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無料ダウンロードできます
ライフプラン表と予算表
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毎年好評のライフプラン表と予算表の、2025年版ができました。
2025年版 ライフプラン表
A4紙 2枚 PDFファイル
ダウンロード後、印刷をしてお使いいただけます。
https://www.fujinnotomo.co.jp/kakeibo_web/download/lifeplan.pdf
2025年版 予算表
A4紙 10枚 PDFファイル
ダウンロード後、印刷をしてお使いいただけます。
https://www.fujinnotomo.co.jp/kakeibo_web/download/budget.pdf
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「note」最新記事から
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■コロナの影響で転職、減収から住宅ローン完済へ。安心の材料は家計簿だった
https://note.com/kakei_plus/n/nffed687abcba
■ 家計と向き合いたいと思ったら・・・ライフプランを書いてみましょう!
https://note.com/kakei_plus/n/n920bac71876e
■ お菓子を買いすぎ?食費が気になって3カ月間まじめに記帳してみてわかったこと
https://note.com/kakei_plus/n/ned14cb185dec
■ 「仕事の仕方には、人によってよほど上手下手があります」仕事、休息、人の一生
https://note.com/kakei_plus/n/nceed2579ed40
■ 予算のある家計簿をはじめませんか? 2カ月無料キャンペーン
https://note.com/kakei_plus/n/n74dbda905dae
■「普通の家計簿では、知らぬ間に予算を越して、後で心づくということになりますゆえ」---明治時代の雑誌から
https://note.com/kakei_plus/n/n3e12fae10ee6
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婦人之友社の雑誌から 家計に役立つ記事のご案内
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『婦人之友』2025年1月号 <発売中>
特集
自律神経も整う!“先手じかん”で焦らない私に
家事と仕事で忙しい、そんな中で起こる家族や自分の予定変更…。
でも“先手じかん”なら、慌てなくて大丈夫。
自律神経に詳しい小林弘幸さんと、日々実践する山崎美津江さんにその小さな習慣を聞きます。新しい年を清々しく。
kakei room
家計簿で前向きに 明日をつくりだす
40代3人暮らしのMさんは、マンション購入で大きな金額を借り入れたのをきっかけに家計簿記帳を開始。記帳が苦手ながらも諦めずに続けて収支を把握。マンションのローンを完済できました。
<内容詳細・ご購入はこちら>
https://www.fujinnotomo.co.jp/magazine/fujinnotomo/f202501/
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『明日の友』273号 冬 <発売中>
\ 生活特集 /
・痛くない、疲れない、危なくない シニアの掃除術
・お客様動線をきれいにして喜んでお迎えできるように 山崎美津江さん
・お正月休み、家族が水周りを気持ちよく使えるように 井上めぐみさん
・「家がいいわ」と思えるように日々、ととのえる80代のおそうじ 佐藤尚子さん(83歳)
\ 健康特集 /
高齢での発症が増加中 関節リウマチの症状と治療法
金子祐子(慶應義塾大学医学部 リウマチ・膠原病内科 教授)
<内容詳細・ご購入はこちら>
https://www.fujinnotomo.co.jp/magazine/asunotomo/a0273/
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婦人之友社の子育て情報サイト『tetote(テトテ)』
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安心して子どもを育てたいと願うすべての人に。
情報過多で迷いや不安が生まれがちな育児・衣・食・住などについて、暮らしの軸となる工夫や知恵をお届けします。
◆tetoteの記事はこちらからクセス!
https://note.com/tetote_ft/
・できるのは「きっかけ」づくりだけ 【山崎美津江さんの “家の整理は心の整理”】
・おいしい カンタン! ケイザイ的 「ひき肉おかず(第3回) 合びきポテト」
・かぼちゃ餅 【今日の3時にまにあうおやつ】
・「何もわからない私に、投資について教えてください!」 貯まらない時代のお金の貯め方、増やし方
・寝る前の家 【いつからでも新しく|羽仁もと子のことば】
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「暮らしが、変わる」。
この実感を、ひとりでも多くの人に。
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〒171-8510 東京都豊島区西池袋2-20-16
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年末特集
2024年を家計簿でふりかえる
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「年末特集アンケート2024」は2024年12月6日~12月17日に実施しました(回答者128人)。回答者の年齢は30代2%、40代20%、50代30%、60代34%、70代12%、80代以上2%です。
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2024年、お金に関する出来事ランキング
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2024年のお金に関する社会的な出来事の中から、家計に影響が大きかったことを聞きました(3つまで複数回答)。
1位 とまらない物価上昇 106人
2位 電気・ガス料金の補助金10月終了 51人
3位 郵便料金の値上げ 27人
4位 定額減税の実施 22人
5位 新NISA制度の導入 18人
6位以下 社会保険適用範囲の拡大11人、児童手当の拡充9人、最低賃金の引き上げ8人、住宅ローン金利の上昇2人
堂々の一位となったのは「とまらない物価上昇」。昨年は食料品や日用品、光熱ガソリンの上昇が目立っていましたが、2024年は、3位の郵便料金(通常葉書は63円から85円に)のほか、電化製品や家賃(特に首都圏)、習い事の月謝やサブスクサービス利用料にまで物価上昇の対象がひろがりました。大学の授業料は、私立大学で値上げが増える中、東京大学が2025年度からの引き上げを決定し、今後も追随する大学がありそうなのが気になります。
政府による電気・ガスの補助金は、「電気・ガス価格激変緩和対策」が2024年5月でいったん終了。その後、連日の猛暑の対策として「酷暑乗り切り緊急支援」が2024年8~10月分に実施されました。ふたたび「電気・ガス料金負担軽減支援」が2025年1~3月分に適用されることが決定しましたが、電気代は1kWhあたり1.3円~2.5円、ガス代は1立方メートルあたり5~10円とこれまでの補助額より小さく、2024年11~12月使用分に補助金はないため、この冬の電気・ガスの料金は昨年より多くかかりそうです。
1人当たり4万円で実施された定額減税は、40~60代に回答者が多かったです。5人暮らし世帯の場合は20万円の減税でした。
「定額減税はありがたかったです。給与明細を見ながら家計簿を付けていて、所得税が引かれない手取り額にびっくりしました。いつもの税負担が大きいと思いました」40代
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支出が増えた費目は?
出費をおさえる工夫は?
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次に、2024年の支出が昨年よりも増えた費目を尋ねました。
結果は、回答が多い順に食費、保健衛生費、住居家具費、特別費、光熱費。
食費は工夫とやりくりで支出増には至らなかった人もいましたが、昨年より「増えた」と回答した人は58%でした。
保健衛生費は、子どもの歯科矯正や突然の入院・怪我による支出増が見られました。住居家具費は、夏の猛暑対策でエアコン購入があったり、節電と災害対策のために蓄電池や太陽光発電の設置をした家庭がありました。住宅ローンの繰り上げ返済をした人も複数見られました。
支出が増えた理由は? 支出をおさえるために実行したことは? 回答者の声を見てみましょう。
食費 74人
「食費の値上げもあったが、外食や総菜の利用が多かった」40代
「摂取量は変えられないので、手作りしたり、あるもので献立を考えるなど工夫」50代
「食材の管理を徹底的にして無駄を無くして、予算をあまりオーバーしなくなった」50代
「夫の食事制限のために魚料理が多くなり食費が大幅にオーバー。健康に勝るものはない」60代
保健衛生費 48人
「夫が大きな手術を受け、その後も通院したので高額医療費で賄われる以外に色々かかった」60代
「転倒し、いよいよ老化現象の始まりを認識。診療、薬代等に出費が増えた」70代
「思いがけず病気になった。高年になったら保健衛生費の予算を増やし、健康への配慮を心がけたい」70代
住居家具費 43人
「10年以上住んでいる賃貸住宅の賃貸料が、ついに値上げ(しかも割と大幅に)。今後引っ越すべきか、引っ越し費用も含めて検討したい」40代
「蓄電池を購入した。災害対策と通常時の電気代節約のため」60代
「ひょうによる被害でベランダ、樋を修理」60代
「築30年で洗面台・お風呂のリフォーム工事、子どもとの思い出に旅行、5年に一度のタイヤ購入と、大きな出費は予算にとって計画通り行いました。雑収入を貯めて自分の旅行代の半額を賄いました」50代
「夫が還暦で一次退職。38年間コツコツ働いた結果、まとまった退職金が入り、ローン残額を繰上げ返済。これまで元気に働いてくれたことに感謝」50代
特別費 41人
「孫が生まれ、子ども世帯とのつきあいが増えた。実家の両親がなくなり仏壇のことや親せきの付き合いの費用も増えた」60代
「娘が無事出産できた。子育て用品に便利なものがたくさんあった」60代
「親の介護が始まった」50代
光熱費 39人
「子どもが個別の部屋を利用し、光熱費がかさむ」50代
「電気代もガス代も単価が上昇して、使用量は変わらなくても料金が大きくなりました」40代
「光熱費が年々増えたので思い切って家電を買い替えたら、少しですが光熱費を抑えられました」60代
教育費・娯楽費 各20人
「高校生の娘が塾に通い始めた。通院が多かった。デフレの頃は“買ったほうが安い”だったのが、“作ったほうが安い”に戻ってきている気がします」40代
「子どもの遊学、二十歳の集い(成人式)費用、子どもの運転免許取得費用、子どもの国民年金保険料、子どもの歯列矯正など」50代
「夫婦で元気なうちに行っておきたいと海外、国内旅行へ」50代
「中学生になり塾の回数が増えた。子どもの心身の成長が著しい。教育費については必要か、他に代わりはないかと、都度立ち止まってみる」50代
自動車費 14人 衣服費 12人
「車をぶつけて修理代で自動車費が高くなった。保険を使うほどではないが、実費で払うとけっこうな金額」50代
「働き始めて3年。衣類の購入が増えているのが気になりつつそのままにしていた。今年は子のユニホームや制服購入があり、いつもの調子で買っていては駄目だと自分を律することにした。具体的には、定期的に届く洋服通販サイトを消す、傷むと着たくなくなるので手入れをする、処分したらすぐ購入するのをやめた、など。お陰で衣服費を大幅に抑えることができた」50代
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家計簿にまつわる2024年のエピソード
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家計簿をつけていると、一年間の出来事が数字で残ります。記帳をつづけるのは大変ですが、全国にがんばっている人たちがいると思うと、励まされます! アンケートに寄せられたエピソード全てを紹介したいところ、一部をご紹介します。
kakei+で記帳が続いています
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「5、6年ぶりに羽仁もと子家計簿に戻って来ました。費目アシスト機能が予想以上に便利でした。キッチリと、ルールに基づく記帳が私には合っていたようです」40代
「とにかくカケイプラスに入力することを頑張りました。夫が65歳で年金をもらいながら非正規雇用なので、税金もしっかり記録しました」50代
「とにかく記帳に励んだ。kakei+と仲良しになってきたことが嬉しい。(*^-^*)」50代
「紙ベースで続かなかった家計簿も、クラウドにしてから少しずつ分かるようになり、なんとか年末まで頑張れた」60代
家計簿があって、実現したこと
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「いつもオーバーする調味料費をなんとか抑えたいとがんばった。夫婦で健康のための減塩生活開始。調味料の使用も減った。エアコン購入は予算外の大きな出費だが、夫が決断してくれた」60代
「結婚した当初から、いつか自分達の家をと話し合っていました。実母との同居から、実家の建て替えに舵を切ったのが、家計簿をつけ始めて4年目。家計簿を元に夫と相談して、私も働く準備を始めたのもこの年から。そして、そこから6年目の今年、現金払いで、実家の建て替えを実現しました。大きな金額を一気に吐き出しましたが、家計簿の予算を見ながら生活し、不安無く過ごせました」50代
「仕事が定時で終わる日々で時間外給が全く期待できず、基本給だけで生活が厳しいのに子どもが習い事を始めるなど出費はかさむ一方。本気で固定費削減しないといけないと逆に火がついて、家族全員の携帯を格安SIMへ変更し、保険も不要なものは解約した(不安を煽られて余計なものに加入していた)。残りひと月もないが解約した保険金でローンを完済ないし一部繰り上げ返済までして新年を迎えたい」40代
「教育費が終わりました。ちょうど夫の退職と、再雇用制度で収入が減るタイミングだったのでほっとしました。結婚以来、自分のことは後回しだったけれど、何十年かぶりに自分のために習い事を始めました」60代
想定外の出来事
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「予定外の子どもの短期留学があったが、家計簿をつけていたから、先を見通せて、対応できた。始めたばかりのNISAに多く積み立てたくて、お金の使い方をよく考えるようになった」40代
「子どもが盲腸で入院。怪我や自転車保険には入っていたが、病気は対象外で何十万もかかった」50代
「予想外なのはお米が倍近くになったことですが、猛暑や農家さんの大変な作業を思うと、適正な価格で取り引きされることを願いたいです。誰かの犠牲や我慢の上での、豊かな生活は絶対にあってはいけないと思います」40代
「2月に雪道で骨折。出勤途中だったため公務災害扱いに。手続き等が年度末から年度始めにかかったため、一度支給された給与を全額払い戻し、補償で戻ってきたのは3カ月後。病院代等は支払いがなかったが、お金のやりくりが大変だった。この冬道対策に良い冬靴を購入した」60代
「夫の入院・自身の長い体調不良で医療費のかかった年でした。最近は少し動けるようになり健康の素晴らしさを実感しています」70代
記帳の大切さ
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「プロ野球の推し活で出費はかさんだものの、毎年恒例の夏冬の旅行には行かずに、家の中や近郊で楽しみました。身近なところでも十分楽しめました。子どもたちのおこづかい記帳が3年目になり、それぞれまだ未熟なところもありつつ、本人なりにしっかり考えてお金を工夫して使う様子が感じられたのも嬉しかったです」40代
「家計簿歴70年くらいの義母は94歳。当座帳を一人でつけるのも大変そう。そこで、母のレシートをスクラップブックに貼り、転記したら済印のスタンプをレシートに押すことに。気持ちスッキリするわー、社長みたい、と楽しそうにスタンプを押しています。来年の予算も、一緒に考え、ざっくり立ちました。まだまだ頑張っています」60代
「120周年ということで、ミセス羽仁が家計簿を創刊した時の思いに触れ、入用をありのまま記帳することの大切さを思った」70代
「値上がりを乗り切ることは困難を極めると思いますが、早寝早起き、バランスの良い食事と身体を動かすことで健康を守り、家計簿記帳で家庭経済をしっかり把握することでお金の不安から解放されたいと願っています」60代
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いかがでしたでしょうか?
2024年は物価上昇が家計を直撃した一年間でしたが、アンケートを集計したところ、冠婚葬祭、旅行、家電や住宅設備の費用、突然の入院手術・・・さまざまな大きな出費があるのが暮らし=家計だということが改めて見えました。目の前の物価高に気を取られすぎず、暮らしや家族の健康に広く目を配って、いま大切にしたいこと、何にお金を使うか、よく考えて過ごしたいと思います。
あと7つ寝るとお正月。どうぞ皆様、良いお年をお迎えください。
アンケート設問でお聞きした食費と娯楽費を抑える工夫、kakei+の活用術の回答結果は、今後のメルマガで順次、紹介します。
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無料ダウンロードできます
ライフプラン表と予算表
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毎年好評のライフプラン表と予算表の、2025年版ができました。
2025年版 ライフプラン表
A4紙 2枚 PDFファイル
ダウンロード後、印刷をしてお使いいただけます。
https://www.fujinnotomo.co.jp/kakeibo_web/download/lifeplan.pdf
2025年版 予算表
A4紙 10枚 PDFファイル
ダウンロード後、印刷をしてお使いいただけます。
https://www.fujinnotomo.co.jp/kakeibo_web/download/budget.pdf
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「note」最新記事から
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■コロナの影響で転職、減収から住宅ローン完済へ。安心の材料は家計簿だった
https://note.com/kakei_plus/n/nffed687abcba
■ 家計と向き合いたいと思ったら・・・ライフプランを書いてみましょう!
https://note.com/kakei_plus/n/n920bac71876e
■ お菓子を買いすぎ?食費が気になって3カ月間まじめに記帳してみてわかったこと
https://note.com/kakei_plus/n/ned14cb185dec
■ 「仕事の仕方には、人によってよほど上手下手があります」仕事、休息、人の一生
https://note.com/kakei_plus/n/nceed2579ed40
■ 予算のある家計簿をはじめませんか? 2カ月無料キャンペーン
https://note.com/kakei_plus/n/n74dbda905dae
■「普通の家計簿では、知らぬ間に予算を越して、後で心づくということになりますゆえ」---明治時代の雑誌から
https://note.com/kakei_plus/n/n3e12fae10ee6
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婦人之友社の雑誌から 家計に役立つ記事のご案内
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『婦人之友』2025年1月号 <発売中>
特集
自律神経も整う!“先手じかん”で焦らない私に
家事と仕事で忙しい、そんな中で起こる家族や自分の予定変更…。
でも“先手じかん”なら、慌てなくて大丈夫。
自律神経に詳しい小林弘幸さんと、日々実践する山崎美津江さんにその小さな習慣を聞きます。新しい年を清々しく。
kakei room
家計簿で前向きに 明日をつくりだす
40代3人暮らしのMさんは、マンション購入で大きな金額を借り入れたのをきっかけに家計簿記帳を開始。記帳が苦手ながらも諦めずに続けて収支を把握。マンションのローンを完済できました。
<内容詳細・ご購入はこちら>
https://www.fujinnotomo.co.jp/magazine/fujinnotomo/f202501/
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『明日の友』273号 冬 <発売中>
\ 生活特集 /
・痛くない、疲れない、危なくない シニアの掃除術
・お客様動線をきれいにして喜んでお迎えできるように 山崎美津江さん
・お正月休み、家族が水周りを気持ちよく使えるように 井上めぐみさん
・「家がいいわ」と思えるように日々、ととのえる80代のおそうじ 佐藤尚子さん(83歳)
\ 健康特集 /
高齢での発症が増加中 関節リウマチの症状と治療法
金子祐子(慶應義塾大学医学部 リウマチ・膠原病内科 教授)
<内容詳細・ご購入はこちら>
https://www.fujinnotomo.co.jp/magazine/asunotomo/a0273/
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婦人之友社の子育て情報サイト『tetote(テトテ)』
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安心して子どもを育てたいと願うすべての人に。
情報過多で迷いや不安が生まれがちな育児・衣・食・住などについて、暮らしの軸となる工夫や知恵をお届けします。
◆tetoteの記事はこちらからクセス!
https://note.com/tetote_ft/
・できるのは「きっかけ」づくりだけ 【山崎美津江さんの “家の整理は心の整理”】
・おいしい カンタン! ケイザイ的 「ひき肉おかず(第3回) 合びきポテト」
・かぼちゃ餅 【今日の3時にまにあうおやつ】
・「何もわからない私に、投資について教えてください!」 貯まらない時代のお金の貯め方、増やし方
・寝る前の家 【いつからでも新しく|羽仁もと子のことば】
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「暮らしが、変わる」。
この実感を、ひとりでも多くの人に。
https://kakei.fujinnotomo.co.jp/
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〒171-8510 東京都豊島区西池袋2-20-16
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