【kakei+通信Vol.120】年末特集 2023年を家計簿でふりかえる/年末によくある質問3つ
2023/12/22 (Fri) 20:00
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┃ 本 気 で、暮 ら し を 変 え た い 人 に 。
┃
┃ クラウド家計簿 kakei+ カケイプラス
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【kakei+通信Vol.120】年末特集 2023年を家計簿でふりかえる/年末によくある質問3つ
クラウド家計簿kakei+をご利用中のみなさん、こんにちは!
今号でメルマガも年納めです。今年の記帳は順調でしたか? レシートをためてしまって思い通りにいかなかったという人も多いかもしれません。1カ月でも数カ月でも、大切な記録です。1カ月続いたなら次は2カ月に、2カ月続いたなら4カ月にと、少しずつステップアップできますように。
そろそろ、来年の予算を考え始めましょう。来年はどんな予定があり、どのように過ごしたいですか? 実現したい夢は? 旅行が計画を立てるところから楽しみが始まるように、お金の使い方も計画する過程を大切にしたいですね。 「あなただけの予算表」2024年版もお役立てください。
【今日もログインして、家計簿記帳をつづけましょう】
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年末特集
2023年を家計簿でふりかえる
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今年は5月に新型コロナウイルスが5類になりマスク着用も緩和され、旅行や会食がしやすくなりました。一方で、原油高と150円台にまでなった円安の価格転嫁により物価の上昇は止まらず、決して家計運営の楽な年ではありませんでした。
そんな年を、kakei+ユーザーのアンケートでふりかえります。
(2023年末年始企画アンケート 実施期間2023年11月24日~12月19日 回答者140人)
◆支出が増えた費目は?
◆出費をおさえる工夫は?
2023年の支出が昨年と比べて増えた費目を尋ねたところ、多い順に食費、光熱費、自動車費、保健衛生費、特別費となりました。「コロナが落ち着き、久しぶりに友人と食事へ」「リモートワークで夫が激太り。食費、衣服費が増えた」など、アフターコロナならではの声もありました。
支出が増えた理由は? 支出をおさえるために実行したことは? 回答者の声を見てみましょう。
1位 食費
「卵や魚など基本的な食材も値上がりした。食品ロスをしないようにしている」40代
「買い物に行く回数を減らして、ついで買いをしないように。コストコに行くのも控えた」40代
「アフターコロナで飲み会が解禁」30代
「食品の値上がりもあるが、子どもの食べる量が増えてきた」50代
「割高な宅配での食品購入をやめて地産地消に切り替え、ふるさと納税の利用など工夫をした結果、物価高にもかかわらず昨年や一昨年に比べて食費が減少。あるもので食事をつくる日を意識的に作ると良いと発見しました」40代
「物価高を受けて副食物費の予算を3,000円あげて今年をスタートしたが、緊張感を持って工夫したおかげで昨年並みの金額に収まりそう」60代
「副食物費はあえて予算額を増やさず予算を丁寧に見ながら生活したら、昨年と同じ予算額で生活できました」70代
2位 光熱費
「娘が出産で帰ってきて3カ月滞在したため、食費、光熱費が増えた。それでも省エネエアコン購入や電気・ガスへの政府の補助金があったため、光熱費の予算は守れそう」50代
「オール電化のため、電気代の値上げで料金が増えた。夫が定年退職し、家にいるようになり使用量も若干多くなっている。テレビっ子世代の夫です」60代
「灯油の単価が上がった(使用量は減っていても料金増)。北海道も猛暑でエアコンをかなり使いました」50代
「太陽光パネル・蓄電装置を自力で設置し、冷蔵庫とテレビをほぼ賄っている。エアコン設定温度はギリギリにしている」60代
「この夏の異常気象でシャワーの設定温度を32度にしたり、夫婦二人だけの時の風呂は追い焚きして、2日に一度水を換えるなどしたらガスの料金が減った」60代
「番組を選んでテレビを観るようになり、家族も“観てないのにつけているだけ”をやめるようになったので光熱費が減った」40代
3位 自動車費
「車を控えて電車を使うようにしてもガソリンの高騰で予算オーバーです」50代
「車検の年だった。ガソリン代高騰のため、できるだけ車は使用しない」50代
「車を買い替えて出費は大きかったが、ガソリン消費が激減した。身の丈を考慮しつつ、必要なものを十分吟味し、質の良いものを少しずつ揃えていくことで毎日の家事が楽しくなった」50代
4位 保健衛生費
「コロナがあけてマスク解禁になり、思わぬところから病気を貰いやすくなった」40代
「年齢的に病院に行くことが増えた」60代
5位 特別費
「離れた実家へ行く交通費。新幹線代も値上がりしました」50代
「特別費は孫の大学入学祝い。夫婦で孫の成長を楽しみにしています」60代
そのほかの費目
「家電が購入から10年以上過ぎたためか、今年は次々に故障して買いかえた」50代
「光熱費を抑えたくて二重窓にリフォームした」60代
「子どもが中学生になり塾代が発生」40代
「夏休みの旅行代、友人との会食が増え、それに伴って衣類の購入も増えました」40代
◆ヒント! 過去の年と比較する
今年の家計簿を昨年の数字と比べてみたいときは、「集計表」の中の「複数年集計」画面が便利です。
◆来年の予算を増やす? 増やさない?
2024年も物価の上昇はつづきそうです。アンケートでは「今年家計簿をつけてきた経験や実感を通して、翌年の予算を増やす必要がありそうと感じている費目を教えてください」と尋ねました。
予算を増やしたいのは、
多い順に食費、光熱費、娯楽費、保健衛生費
食費は140人中87人が「増やす必要がある」と回答。「日ごろよく買うものが、全般的に値上がり」「今年も予算オーバー。今後も物価高が続くと思うので」といった理由です。
一方で食費予算を「増やす必要を感じていない」と回答したのは47人。「買い物の場所や方法をかえる」「食材を使いきる」子どもの受験や車購入など大きな支出予定があるために「食費予算は増やさないで工夫したい」などの声がありました。
光熱費は140人中73人が「増やす必要がある」と回答。「やはり今までの予算では厳しそう。節電も心がけたい」「光熱費は補助金がなくなる可能性がある」など。
娯楽費は140人中53人が「増やす必要がある」と回答、つづいて保健衛生費が47人です。「今年、医療費が中学3年生まで無償化となったのですが、子どもが4月に高校生になると対象外になります。定期薬があるため薬代などを計上します」など、医療費の制度についても予算を組むときに考慮したいことです。
純生活費合計はほぼ半数の74人が「増やす必要がある」と回答しました。物価高の一方で現役世代も年金生活世代も収入が増えるとは限らない状況ですが、目の前の物価高に左右されすぎず、家計の収支バランスをよく見て、本当に必要な物<わがやの適量>にお金を丁寧につかっていく姿勢を大切にしたいと思います。家計簿の数字が、物価高の局面でも、一人一人のよき相談相手となりますようにと願っています。
◆家計簿にまつわる今年のエピソード
家計簿をつけていると、今年の出来事が数字で残ります。記帳をつづけるのは大変ですが、全国にがんばっている人たちがいると思うと、つけ続けられたりします。アンケートに寄せられたエピソード全てを紹介したいところ、一部をご紹介します。
初めてつけ通せました
「これまで何度も羽仁もと子さんの家計簿を購入し、数カ月、数日・・で挫折していましたが、今年は1年継続できました。子どもたちが大きくなり時間のゆとりが出来たこととクラウドサービスを利用したことが大きいです。完璧ではないですが一年通して支出が分かり、今後のキャッシュフローのイメージができて気持ちがスッキリしました」40代
家計簿をつけて3年目
「1年目に結婚、2年目に結婚式、そして3年目の今年は第一子が誕生しました。イベント続きで一回きりの大きな支出が多く記帳がうまくできていないところもありますが、「家計簿を続ける力」がついてきたように感じています。来年は育休に入るため収入が減りますが、過去のデータを基に予算をしっかり立てて乗りきりたいと思います」30代
kakei+のおかげで
「家計診断を依頼。FPさんに細かく聞かれてもkakei+のおかげで実態に近い数字が拾えました。考え方の合うFPさんとも巡り会え、貯蓄型の保険を最小限だけ残して解約。保険貧乏を脱出できたので、これから貯めて増やしていきます!」30代
お金をはっきりさせる大切さ
「実母が急に入院・手術することになり、帰省や実家の家計、相続などを考える必要があった。お金のことをきちんとはっきりさせておくことの大切さを感じました」40代
家計簿があるから感じる喜び
「長年使っていた太陽温水が漏れだしたので思いきって新しいのに替えました、場所ももっと高い屋根に。おかげさまで3~10月と光熱費を抑えることが出来て、嬉しかった!」70代
やっと、家計を把握できた
「初めて1年分をkakei+に入力できました。徐々に物価が高くなってきたので、初めて予算を決めようとしています。やっと、自分の家計を把握できるようになりました。とても嬉しいです」70代
お金がぴったりあう“幸せ”
「コロナが治まり、出かけることが多くなった。出かけるといやが上でも支出が多くなる。今年、まめに家計簿をつけていきました。お金がぴったり合うことに幸せを感じました」70代
ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました!
どうぞ良い年をお迎えください。
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Q&Aコーナー
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Q. 年を越すときに、繰り越し処理は必要ですか?
A. kakei+では、口座の残高を自動的に繰り越しますから、繰り越すために特別な作業は必要ありません。年内に、口座の残高が通帳などの実際の残高と同じになっているかの照らし合わせを行っておくとよいでしょう。残高が合わない口座がある場合、記帳漏れならば遡って記帳し、不明金ならば、特別費>その他>不明金として記帳します。通常記帳での不明金の処理に「残高調整」機能を使わないように注意しましょう。
Q. 今年はあまり記帳できなかったのですが、来年こそは完全記帳を目標にしています。1月1日から心機一転して始めるのに必要なことは?
A. 今年、記帳を少しはしたけれど完全にはできなかったという場合は、口座の残高が実際と異なる状態になっているはずです。必要なことは2つです。まず、すべての口座の残高を、12月31日時点の実際の残高に合わせます。通帳などを見ながら口座の「残高調整」機能を使って行ってください。次に、来年の予算を設定しましょう。
※使い方マニュアル P25「残高調整の使い方」、P56「予算画面の使い方」、P61「翌年の予算を立てる」もご覧ください。
使い方マニュアルはこちら(PDF形式 )
https://www.fujinnotomo.co.jp/kakeibo_web/download/m20220902-01.pdf
Q. 来春は子どもの大学 受験があります。不確定要素が多くて予算が立てにくいのですが、どうしたらいいですか?
A. 受験を控えていらっしゃるのですね。教育費に限らず言えることですが、来年の予定と予算を考えるときに不確定要素は多いものです。まずは確定していることと不確定なことを整理して、考えられる要素をもとにAパターン、Bパターンと予算を考えてみます。双方のパターンで、収入の範囲におさまるのか、ほかの費目を抑えることで予算を補えるのか、貯蓄引き出しになるのか、シミュレーションをすると、奨学金など早めに情報収集をする事柄も見えてきます。そうして予算パターンを組んだり、お子さん本人の希望を加味したりしているうちに、来年にふさわしい予算が見えてくることでしょう。
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無料ダウンロードができます 2024年版 ライフプラン表
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『羽仁もと子案家計簿』を上手に活用するには、「よい予算」が土台になります。よい予算を立てるために、将来の暮らしへの希望や夢をライフプラン表に書き出してみましょう。ライフプラン表から、お金の「使いどき」と「貯めどき」がわかります。
ライフプラン表のダウンロードは↓こちら
https://www.fujinnotomo.co.jp/kakeibo_web/download/lifeplan_2024.pdf
※ライフプラン表(A4紙 2枚 PDFファイル)は画像をクリックして表示し、印刷をしてお使いください。
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無料ダウンロードができます 2024年版 予算表
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毎年好評の「書き出してみよう! あなただけの予算表」の2024年版ができました!
予算を立てる時期になると、「予算画面で『設定する』を最後に押し忘れて、入力した数字が消えてしまった」「予算を立てるのに、費目項目の一覧表がほしい」という声がとどきます。この予算表は、どうしたら、みなさんがスムーズに予算を入力ができるか? と考えて作りました。
予算を紙に書き出した後、そのままkakei+の画面に入力することができるので、デジタルがちょっと苦手な人や、予算立て初心者の方にもおすすめです。また、kakei+の初期設定と同じ費目名と項目名が並んでいて、今年の年集計画面の「月平均」の数字をそっくり書き写すことができます。ぜひ、活用してください!
PDFファイルのダウンロードは↓こちら
https://www.fujinnotomo.co.jp/kakeibo_web/download/budget_2024.pdf
※kakei+予算表(A4紙 10枚 PDFファイル)は画像をクリックして表示し、印刷をしてお使いください。
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使いはじめにおすすめ!
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スタートアップガイドのPDF版をご用意しています。kakei+の特徴や新規登録の方法、記帳の始め方をご覧いただけます。
PDFファイルのダウンロードは↓こちら
https://www.fujinnotomo.co.jp/kakeibo_web/download/sg2023.pdf
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「note」最新記事から
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■食費の予算の立て方は?
https://note.com/kakei_plus/n/nb42c268690e3
年の瀬が近づくこの時期、クラウド家計簿kakei+カケイプラスを使いはじめた方、羽仁もと子案家計簿を購入した方から「予算を立てたいけど、何から始めたらいいですか?」という質問が増えます。予算立てと聞くだけでハードルが高く感じる方には、「食費だけでも予算を立ててみませんか?」とおすすめします。
■家計に「予算」があると、安心してお金を使えます。
https://note.com/kakei_plus/n/n85b3fdc5989d
今年も値上げラッシュが話題になりますが、今後も物価上昇はつづくと言われています。私たちの取り巻く環境はとても厳しく、お金の不安はこれまで以上に大きくなっています。ただ、お金がない、お金がないと嘆くのではなく、わが家の家計を正直に数字に表して、何にお金を使っていくか優先順位をつけることが大切になってきます。そんなとき、家計の味方になるのが「予算」です!
■漠然とした家計管理の一歩先へ。予算のある家計簿をはじめてみませんか?
https://note.com/kakei_plus/n/n583159bee4d4
昨年より商品の値上がり傾向にありますが、2023年をふりかえると、物価上昇は教育費をふくめた幅広い費目に及んできています。物価高でも安心して暮らすには、どうしたらよいでしょうか?
■家計簿の秋。つづく物価高にこそ、家計簿で安心の毎日を。全国で講習会もあります!
https://note.com/kakei_plus/n/n6b9e1ba61cf0
秋になると、書店には来年の家計簿や手帳類が並び、テレビや新聞、雑誌やwebでも家計の話題を目にするようになりますね。婦人之友社の家計簿も10月10日に発売になりました!家計簿類と家事家計講習会のご案内です。
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婦人之友社の雑誌から 家計に役立つ記事のご案内
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子どもを育み、社会をささえる
全国友の会「教育費しらべ」
全国友の会(婦人之友読者の集まり)では、5年に一度の教育費に関する会員への調査を行っています。2022年度の調査の報告からわかること。
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今年は5月に新型コロナウイルスが5類になりマスク着用も緩和され、旅行や会食がしやすくなりました。一方で、原油高と150円台にまでなった円安の価格転嫁により物価の上昇は止まらず、決して家計運営の楽な年ではありませんでした。
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(2023年末年始企画アンケート 実施期間2023年11月24日~12月19日 回答者140人)
◆支出が増えた費目は?
◆出費をおさえる工夫は?
2023年の支出が昨年と比べて増えた費目を尋ねたところ、多い順に食費、光熱費、自動車費、保健衛生費、特別費となりました。「コロナが落ち着き、久しぶりに友人と食事へ」「リモートワークで夫が激太り。食費、衣服費が増えた」など、アフターコロナならではの声もありました。
支出が増えた理由は? 支出をおさえるために実行したことは? 回答者の声を見てみましょう。
1位 食費
「卵や魚など基本的な食材も値上がりした。食品ロスをしないようにしている」40代
「買い物に行く回数を減らして、ついで買いをしないように。コストコに行くのも控えた」40代
「アフターコロナで飲み会が解禁」30代
「食品の値上がりもあるが、子どもの食べる量が増えてきた」50代
「割高な宅配での食品購入をやめて地産地消に切り替え、ふるさと納税の利用など工夫をした結果、物価高にもかかわらず昨年や一昨年に比べて食費が減少。あるもので食事をつくる日を意識的に作ると良いと発見しました」40代
「物価高を受けて副食物費の予算を3,000円あげて今年をスタートしたが、緊張感を持って工夫したおかげで昨年並みの金額に収まりそう」60代
「副食物費はあえて予算額を増やさず予算を丁寧に見ながら生活したら、昨年と同じ予算額で生活できました」70代
2位 光熱費
「娘が出産で帰ってきて3カ月滞在したため、食費、光熱費が増えた。それでも省エネエアコン購入や電気・ガスへの政府の補助金があったため、光熱費の予算は守れそう」50代
「オール電化のため、電気代の値上げで料金が増えた。夫が定年退職し、家にいるようになり使用量も若干多くなっている。テレビっ子世代の夫です」60代
「灯油の単価が上がった(使用量は減っていても料金増)。北海道も猛暑でエアコンをかなり使いました」50代
「太陽光パネル・蓄電装置を自力で設置し、冷蔵庫とテレビをほぼ賄っている。エアコン設定温度はギリギリにしている」60代
「この夏の異常気象でシャワーの設定温度を32度にしたり、夫婦二人だけの時の風呂は追い焚きして、2日に一度水を換えるなどしたらガスの料金が減った」60代
「番組を選んでテレビを観るようになり、家族も“観てないのにつけているだけ”をやめるようになったので光熱費が減った」40代
3位 自動車費
「車を控えて電車を使うようにしてもガソリンの高騰で予算オーバーです」50代
「車検の年だった。ガソリン代高騰のため、できるだけ車は使用しない」50代
「車を買い替えて出費は大きかったが、ガソリン消費が激減した。身の丈を考慮しつつ、必要なものを十分吟味し、質の良いものを少しずつ揃えていくことで毎日の家事が楽しくなった」50代
4位 保健衛生費
「コロナがあけてマスク解禁になり、思わぬところから病気を貰いやすくなった」40代
「年齢的に病院に行くことが増えた」60代
5位 特別費
「離れた実家へ行く交通費。新幹線代も値上がりしました」50代
「特別費は孫の大学入学祝い。夫婦で孫の成長を楽しみにしています」60代
そのほかの費目
「家電が購入から10年以上過ぎたためか、今年は次々に故障して買いかえた」50代
「光熱費を抑えたくて二重窓にリフォームした」60代
「子どもが中学生になり塾代が発生」40代
「夏休みの旅行代、友人との会食が増え、それに伴って衣類の購入も増えました」40代
◆ヒント! 過去の年と比較する
今年の家計簿を昨年の数字と比べてみたいときは、「集計表」の中の「複数年集計」画面が便利です。
◆来年の予算を増やす? 増やさない?
2024年も物価の上昇はつづきそうです。アンケートでは「今年家計簿をつけてきた経験や実感を通して、翌年の予算を増やす必要がありそうと感じている費目を教えてください」と尋ねました。
予算を増やしたいのは、
多い順に食費、光熱費、娯楽費、保健衛生費
食費は140人中87人が「増やす必要がある」と回答。「日ごろよく買うものが、全般的に値上がり」「今年も予算オーバー。今後も物価高が続くと思うので」といった理由です。
一方で食費予算を「増やす必要を感じていない」と回答したのは47人。「買い物の場所や方法をかえる」「食材を使いきる」子どもの受験や車購入など大きな支出予定があるために「食費予算は増やさないで工夫したい」などの声がありました。
光熱費は140人中73人が「増やす必要がある」と回答。「やはり今までの予算では厳しそう。節電も心がけたい」「光熱費は補助金がなくなる可能性がある」など。
娯楽費は140人中53人が「増やす必要がある」と回答、つづいて保健衛生費が47人です。「今年、医療費が中学3年生まで無償化となったのですが、子どもが4月に高校生になると対象外になります。定期薬があるため薬代などを計上します」など、医療費の制度についても予算を組むときに考慮したいことです。
純生活費合計はほぼ半数の74人が「増やす必要がある」と回答しました。物価高の一方で現役世代も年金生活世代も収入が増えるとは限らない状況ですが、目の前の物価高に左右されすぎず、家計の収支バランスをよく見て、本当に必要な物<わがやの適量>にお金を丁寧につかっていく姿勢を大切にしたいと思います。家計簿の数字が、物価高の局面でも、一人一人のよき相談相手となりますようにと願っています。
◆家計簿にまつわる今年のエピソード
家計簿をつけていると、今年の出来事が数字で残ります。記帳をつづけるのは大変ですが、全国にがんばっている人たちがいると思うと、つけ続けられたりします。アンケートに寄せられたエピソード全てを紹介したいところ、一部をご紹介します。
初めてつけ通せました
「これまで何度も羽仁もと子さんの家計簿を購入し、数カ月、数日・・で挫折していましたが、今年は1年継続できました。子どもたちが大きくなり時間のゆとりが出来たこととクラウドサービスを利用したことが大きいです。完璧ではないですが一年通して支出が分かり、今後のキャッシュフローのイメージができて気持ちがスッキリしました」40代
家計簿をつけて3年目
「1年目に結婚、2年目に結婚式、そして3年目の今年は第一子が誕生しました。イベント続きで一回きりの大きな支出が多く記帳がうまくできていないところもありますが、「家計簿を続ける力」がついてきたように感じています。来年は育休に入るため収入が減りますが、過去のデータを基に予算をしっかり立てて乗りきりたいと思います」30代
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「家計診断を依頼。FPさんに細かく聞かれてもkakei+のおかげで実態に近い数字が拾えました。考え方の合うFPさんとも巡り会え、貯蓄型の保険を最小限だけ残して解約。保険貧乏を脱出できたので、これから貯めて増やしていきます!」30代
お金をはっきりさせる大切さ
「実母が急に入院・手術することになり、帰省や実家の家計、相続などを考える必要があった。お金のことをきちんとはっきりさせておくことの大切さを感じました」40代
家計簿があるから感じる喜び
「長年使っていた太陽温水が漏れだしたので思いきって新しいのに替えました、場所ももっと高い屋根に。おかげさまで3~10月と光熱費を抑えることが出来て、嬉しかった!」70代
やっと、家計を把握できた
「初めて1年分をkakei+に入力できました。徐々に物価が高くなってきたので、初めて予算を決めようとしています。やっと、自分の家計を把握できるようになりました。とても嬉しいです」70代
お金がぴったりあう“幸せ”
「コロナが治まり、出かけることが多くなった。出かけるといやが上でも支出が多くなる。今年、まめに家計簿をつけていきました。お金がぴったり合うことに幸せを感じました」70代
ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました!
どうぞ良い年をお迎えください。
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Q&Aコーナー
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Q. 年を越すときに、繰り越し処理は必要ですか?
A. kakei+では、口座の残高を自動的に繰り越しますから、繰り越すために特別な作業は必要ありません。年内に、口座の残高が通帳などの実際の残高と同じになっているかの照らし合わせを行っておくとよいでしょう。残高が合わない口座がある場合、記帳漏れならば遡って記帳し、不明金ならば、特別費>その他>不明金として記帳します。通常記帳での不明金の処理に「残高調整」機能を使わないように注意しましょう。
Q. 今年はあまり記帳できなかったのですが、来年こそは完全記帳を目標にしています。1月1日から心機一転して始めるのに必要なことは?
A. 今年、記帳を少しはしたけれど完全にはできなかったという場合は、口座の残高が実際と異なる状態になっているはずです。必要なことは2つです。まず、すべての口座の残高を、12月31日時点の実際の残高に合わせます。通帳などを見ながら口座の「残高調整」機能を使って行ってください。次に、来年の予算を設定しましょう。
※使い方マニュアル P25「残高調整の使い方」、P56「予算画面の使い方」、P61「翌年の予算を立てる」もご覧ください。
使い方マニュアルはこちら(PDF形式 )
https://www.fujinnotomo.co.jp/kakeibo_web/download/m20220902-01.pdf
Q. 来春は子どもの大学 受験があります。不確定要素が多くて予算が立てにくいのですが、どうしたらいいですか?
A. 受験を控えていらっしゃるのですね。教育費に限らず言えることですが、来年の予定と予算を考えるときに不確定要素は多いものです。まずは確定していることと不確定なことを整理して、考えられる要素をもとにAパターン、Bパターンと予算を考えてみます。双方のパターンで、収入の範囲におさまるのか、ほかの費目を抑えることで予算を補えるのか、貯蓄引き出しになるのか、シミュレーションをすると、奨学金など早めに情報収集をする事柄も見えてきます。そうして予算パターンを組んだり、お子さん本人の希望を加味したりしているうちに、来年にふさわしい予算が見えてくることでしょう。
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予算を立てる時期になると、「予算画面で『設定する』を最後に押し忘れて、入力した数字が消えてしまった」「予算を立てるのに、費目項目の一覧表がほしい」という声がとどきます。この予算表は、どうしたら、みなさんがスムーズに予算を入力ができるか? と考えて作りました。
予算を紙に書き出した後、そのままkakei+の画面に入力することができるので、デジタルがちょっと苦手な人や、予算立て初心者の方にもおすすめです。また、kakei+の初期設定と同じ費目名と項目名が並んでいて、今年の年集計画面の「月平均」の数字をそっくり書き写すことができます。ぜひ、活用してください!
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「note」最新記事から
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■食費の予算の立て方は?
https://note.com/kakei_plus/n/nb42c268690e3
年の瀬が近づくこの時期、クラウド家計簿kakei+カケイプラスを使いはじめた方、羽仁もと子案家計簿を購入した方から「予算を立てたいけど、何から始めたらいいですか?」という質問が増えます。予算立てと聞くだけでハードルが高く感じる方には、「食費だけでも予算を立ててみませんか?」とおすすめします。
■家計に「予算」があると、安心してお金を使えます。
https://note.com/kakei_plus/n/n85b3fdc5989d
今年も値上げラッシュが話題になりますが、今後も物価上昇はつづくと言われています。私たちの取り巻く環境はとても厳しく、お金の不安はこれまで以上に大きくなっています。ただ、お金がない、お金がないと嘆くのではなく、わが家の家計を正直に数字に表して、何にお金を使っていくか優先順位をつけることが大切になってきます。そんなとき、家計の味方になるのが「予算」です!
■漠然とした家計管理の一歩先へ。予算のある家計簿をはじめてみませんか?
https://note.com/kakei_plus/n/n583159bee4d4
昨年より商品の値上がり傾向にありますが、2023年をふりかえると、物価上昇は教育費をふくめた幅広い費目に及んできています。物価高でも安心して暮らすには、どうしたらよいでしょうか?
■家計簿の秋。つづく物価高にこそ、家計簿で安心の毎日を。全国で講習会もあります!
https://note.com/kakei_plus/n/n6b9e1ba61cf0
秋になると、書店には来年の家計簿や手帳類が並び、テレビや新聞、雑誌やwebでも家計の話題を目にするようになりますね。婦人之友社の家計簿も10月10日に発売になりました!家計簿類と家事家計講習会のご案内です。
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婦人之友社の雑誌から 家計に役立つ記事のご案内
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『婦人之友』2024年1月号 <発売中>
【特集】 あなたは10個?100個? 書いて叶えるウィッシュリスト
ウィッシュリストは、なりたい自分を知る最高のツール。
新年に、自分がしたいこと、こうなったらいいなと思うことを書き出してみませんか。
願いを叶え、充実した1年に。
kakei room
子どもを育み、社会をささえる
全国友の会「教育費しらべ」
全国友の会(婦人之友読者の集まり)では、5年に一度の教育費に関する会員への調査を行っています。2022年度の調査の報告からわかること。
<内容詳細・ご購入はこちら>
https://www.fujinnotomo.co.jp/magazine/fujinnotomo/f202401/
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『明日の友』267号 <発売中>
<特集 >
似合う服にはワケがある 脱マンネリ着こなし術
いつも変わり映えがしない、昔の服がしっくりこない、無難なものしか着られない……。
着ることの悩みの解決方法は、自分をよく知ることから。
生きている間はずっとお世話になる洋服について、じっくり見直してみましょう。
<内容詳細・ご購入はこちら>
https://www.fujinnotomo.co.jp/magazine/asunotomo/a0267/
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