日本英文学会関東支部メールマガジン 臨時号 2025年8月11日
2025/08/11 (Mon) 09:00
日本英文学会関東支部メールマガジン
臨時号 2025年8月11日
福西 由実子先生(中央大学)よりお知らせです。
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下記のとおり公開研究会を開催します。ご興味のある方はふるってご参加ください。
中央大学人文科学研究所「英国モダニズム文学・文化史研究」チーム 公開研究会
(責任者:福西 由実子 研究員)
【日時】2025年9月18日(木) 15:00~18:00
【開催場所】中央大学 後楽園キャンパス 6階 6402教室
(https://www.chuo-u.ac.jp/uploads/2025/06/access_korakuen_01.pdf?1754725258665)
【報告者1】永嶋 友 客員研究員(慶應義塾大学准教授)
【テーマ】サウンディング・モダニズム概論、ユナ・マーソンとBBCラジオ小考
【要 旨】サウンディング・モダニズムとは、音声・リズム・音声メディア等が織り成すモダニズム、その力学・美学、テクストの音声が創り出すモダニティなどを探求する学問である。本発表では初めに、サウンディング・モダニズムに関する近年の研究を概観し、そしてサウンディング・モダニズムの一例として、ジャマイカの詩人・劇作家・活動家でBBCで初めて黒人としてプロデューサー兼キャスターを務めたユナ・マーソンの作品・放送・経歴を、彼女が大事にしていた声や音楽の観点から考察する。サウンディング・モダニズムの観点から、拙著『第二次世界大戦期イギリスのラジオと二つの戦争文化』(2024)の一部も紹介したい。
【報告者2】星野 真志 氏(慶應義塾大学専任講師)
【テーマ】英国移民文学と「耳の脱植民地化」─ジーン・リースとサム・セルヴォン
【要 旨】本発表では、ジーン・リースとサム・セルヴォンというふたりのカリブ系作家のロンドンを舞台としたテクストに注目する。ふたりの作品におけるカリブ音楽やジャズといったイギリス社会において異質な音の描写は、マイケル・デニングがNoise Uprising(2015)のなかで「耳の脱植民地化」と呼んだ、1920年代以降のグローバルな音楽の流通による西洋中心主義の問い直しを文学テクストにおいて実践したものと捉えることはできないだろうか。このように英国モダニズム期の移民文学における音の重要性をより広域的な観点から考えることで、後期モダニズム文学が脱植民地化によってどのような変容を経験したのかを検討したい。
【報告者3】西野 方子 氏(東京理科大学講師)
【テーマ】聞こえる(聞こえない)ものと見える(見えない)もの─ヴァージニア・ウルフとアン・クイン
【要 旨】本発表はサウンディング・モダニズムの議論を軸にしながら、聞こえる(聞こえない)ものと見える(見えない)ものについての表現を比較することで、モダニズムがサウンドを言葉によってどう表現しているのか改めて考察する。音は見えるものと見えないものの境界を行き来する(例えば、音を発する道具は輪郭をもち視覚的に認識されるが、音そのものは不可視であったり明確な輪郭を持たない場合が多い)。そのような音についての表現を、モダニズム作品に多く存在する視覚にまつわる表現と関連させながら論じることで、モダニズムとサウンドについて考察する。分析対象として戦間期の作家であるヴァージニア・ウルフと戦後の実験小説家であるアン・クインの作品を読む。時代の異なる二人の作家の作品を分析することで、モダニズムのサウンド表現が後世の作家の作品とどのような関連をもつのかについても言及する。
【参加方法】
・研究会参加の事前申し込みは不要です。
・研究会後の懇親会(後楽園駅周辺、18:30-21:30の予定)にご参加希望の場合は、9月13日(月)までに、担当者(福西:yumi2924@tamacc.chuo-u.ac.jp)までご連絡ください。
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臨時号 2025年8月11日
福西 由実子先生(中央大学)よりお知らせです。
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下記のとおり公開研究会を開催します。ご興味のある方はふるってご参加ください。
中央大学人文科学研究所「英国モダニズム文学・文化史研究」チーム 公開研究会
(責任者:福西 由実子 研究員)
【日時】2025年9月18日(木) 15:00~18:00
【開催場所】中央大学 後楽園キャンパス 6階 6402教室
(https://www.chuo-u.ac.jp/uploads/2025/06/access_korakuen_01.pdf?1754725258665)
【報告者1】永嶋 友 客員研究員(慶應義塾大学准教授)
【テーマ】サウンディング・モダニズム概論、ユナ・マーソンとBBCラジオ小考
【要 旨】サウンディング・モダニズムとは、音声・リズム・音声メディア等が織り成すモダニズム、その力学・美学、テクストの音声が創り出すモダニティなどを探求する学問である。本発表では初めに、サウンディング・モダニズムに関する近年の研究を概観し、そしてサウンディング・モダニズムの一例として、ジャマイカの詩人・劇作家・活動家でBBCで初めて黒人としてプロデューサー兼キャスターを務めたユナ・マーソンの作品・放送・経歴を、彼女が大事にしていた声や音楽の観点から考察する。サウンディング・モダニズムの観点から、拙著『第二次世界大戦期イギリスのラジオと二つの戦争文化』(2024)の一部も紹介したい。
【報告者2】星野 真志 氏(慶應義塾大学専任講師)
【テーマ】英国移民文学と「耳の脱植民地化」─ジーン・リースとサム・セルヴォン
【要 旨】本発表では、ジーン・リースとサム・セルヴォンというふたりのカリブ系作家のロンドンを舞台としたテクストに注目する。ふたりの作品におけるカリブ音楽やジャズといったイギリス社会において異質な音の描写は、マイケル・デニングがNoise Uprising(2015)のなかで「耳の脱植民地化」と呼んだ、1920年代以降のグローバルな音楽の流通による西洋中心主義の問い直しを文学テクストにおいて実践したものと捉えることはできないだろうか。このように英国モダニズム期の移民文学における音の重要性をより広域的な観点から考えることで、後期モダニズム文学が脱植民地化によってどのような変容を経験したのかを検討したい。
【報告者3】西野 方子 氏(東京理科大学講師)
【テーマ】聞こえる(聞こえない)ものと見える(見えない)もの─ヴァージニア・ウルフとアン・クイン
【要 旨】本発表はサウンディング・モダニズムの議論を軸にしながら、聞こえる(聞こえない)ものと見える(見えない)ものについての表現を比較することで、モダニズムがサウンドを言葉によってどう表現しているのか改めて考察する。音は見えるものと見えないものの境界を行き来する(例えば、音を発する道具は輪郭をもち視覚的に認識されるが、音そのものは不可視であったり明確な輪郭を持たない場合が多い)。そのような音についての表現を、モダニズム作品に多く存在する視覚にまつわる表現と関連させながら論じることで、モダニズムとサウンドについて考察する。分析対象として戦間期の作家であるヴァージニア・ウルフと戦後の実験小説家であるアン・クインの作品を読む。時代の異なる二人の作家の作品を分析することで、モダニズムのサウンド表現が後世の作家の作品とどのような関連をもつのかについても言及する。
【参加方法】
・研究会参加の事前申し込みは不要です。
・研究会後の懇親会(後楽園駅周辺、18:30-21:30の予定)にご参加希望の場合は、9月13日(月)までに、担当者(福西:yumi2924@tamacc.chuo-u.ac.jp)までご連絡ください。
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