日本英文学会関東支部メールマガジン 臨時号 2025年3月3日
2025/03/03 (Mon) 14:30
日本英文学会関東支部メールマガジン
臨時号 2025年3月3日
深谷素子先生(鶴見大学)よりお知らせです。
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日本国際教養学会(JAILA)第13回全国大会が、
3月15日に東京都市大学(世田谷キャンパス)にて開催されます。
お忙しい時期とは存じますが、多くの皆様にご参加いただきたく、情報提供させていただきます。
記
【日時】 2025年3月15日(土) 9:15~ ※ 受付開始は8:45
【会場】 東京都市大学(世田谷キャンパス)
【形式】 対面形式(一部オンライン参加可能なハイブリッド形式)
【案内ページ】
JAILAホームページ(https://jaila.org/)から「大会案内ページへのリンク」をクリックしてください。大会プログラム(タイムテーブル)、発表要旨をご覧になれます。
【参加申込】
大会案内ページに参加申込フォームへのリンクがあります。対面参加、オンライン参加ともに事前のお申込みが必要です。締め切りは3月10日です。
【問合せ先】 JAILA事務局 五十嵐潤美
E-mail: office@jaila.org
大会プログラムは、基本的に対面開催となりますが、
特別講演とシンポジウムはオンラインでご視聴いただけます。
学会ウェブページ掲載の要旨を以下に引用いたしますので、ご参照ください。
特別講演 「ただ落ち込むこととうつ病の境界線」
講師:黒沢顕三先生(JCHO東京新宿メディカルセンター 精神科主任部長)
概要:
1980年に改訂・出版されたアメリカ精神医学会によるDSM–III(精神疾患の診断・統計マニュアル第3版)の登場後、精神疾患に対する診断学が大きく変化した。うつ病に対する診断学もその例外ではなく、過去ニ千年を越えて蓄積されてきたメランコリー概念を否定的に発展させたエミール・クレペリン(1856–1926)が、躁うつ病概念を提唱して以来の画期的変化がもたらされた。だがその変化は必ずしもポジティブなものだけではない。DSM–IIIでは横断的診断を採用しているため、これまでの病状経過や、「生活歴」と言われる患者の生活背景が軽視される傾向にある。その結果、伝統的な精神病理学的には比較的明確であったうつ病(内因性のうつ病)と健常な落ち込み(心因性のうつ状態)の区別が付きにくくなり、うつ病診断の精密性が毀損されている可能性がある。今回はうつ病概念の変遷を概観するとともに、実臨床での具体的問題点を指摘し、新たなうつ病診断学の可能性を模索したい。
シンポジウム 「経験を語る、教育を紡ぐ―ナラティブ研究の新たな可能性―」
登壇者:
坂本南美(同志社大学)
渡辺敦子(文教大学)
石野未架(同志社大学)
久世恭子(東洋大学/ The University of Liverpool:オンライン登壇)
寺西雅之(兵庫県立大学)
那須雅子(岡山大学)
Karen E. Johnson(The Pennsylvania State University: ビデオ登壇)
概要:
言語教育におけるナラティブ研究は、教師や学習者がどのように自己の経験を意味づけ、自らを再認識するかを理解するための重要なアプローチの一つである。本シンポジウムでは、ナラティブ研究を通して、日本の英語教育に携わる教師や学習者がどのように自己の経験を紡ぎ出しているのか、その諸相を探る。具体的には、シンポジウムの前半は二つのセクションに分け、まず日本の中学校、高等学校、大学に勤務する熟練教師、新任教師を対象としたナラティブ研究を取り上げる。続いて、日本の大学の文脈における英語学習者や語学学習に成功した人たちのナラティブを通して、学習経験やライフストーリーに関わる研究に焦点をあてる。また、後半のディスカッションでは欧米で大きな流れを作るナラティブ研究が、日本の教育現場という文脈でどのように貢献し得るか、その可能性も含めてフロアの皆さんとともにナラティブに関する議論を深める。
以上
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臨時号 2025年3月3日
深谷素子先生(鶴見大学)よりお知らせです。
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日本国際教養学会(JAILA)第13回全国大会が、
3月15日に東京都市大学(世田谷キャンパス)にて開催されます。
お忙しい時期とは存じますが、多くの皆様にご参加いただきたく、情報提供させていただきます。
記
【日時】 2025年3月15日(土) 9:15~ ※ 受付開始は8:45
【会場】 東京都市大学(世田谷キャンパス)
【形式】 対面形式(一部オンライン参加可能なハイブリッド形式)
【案内ページ】
JAILAホームページ(https://jaila.org/)から「大会案内ページへのリンク」をクリックしてください。大会プログラム(タイムテーブル)、発表要旨をご覧になれます。
【参加申込】
大会案内ページに参加申込フォームへのリンクがあります。対面参加、オンライン参加ともに事前のお申込みが必要です。締め切りは3月10日です。
【問合せ先】 JAILA事務局 五十嵐潤美
E-mail: office@jaila.org
大会プログラムは、基本的に対面開催となりますが、
特別講演とシンポジウムはオンラインでご視聴いただけます。
学会ウェブページ掲載の要旨を以下に引用いたしますので、ご参照ください。
特別講演 「ただ落ち込むこととうつ病の境界線」
講師:黒沢顕三先生(JCHO東京新宿メディカルセンター 精神科主任部長)
概要:
1980年に改訂・出版されたアメリカ精神医学会によるDSM–III(精神疾患の診断・統計マニュアル第3版)の登場後、精神疾患に対する診断学が大きく変化した。うつ病に対する診断学もその例外ではなく、過去ニ千年を越えて蓄積されてきたメランコリー概念を否定的に発展させたエミール・クレペリン(1856–1926)が、躁うつ病概念を提唱して以来の画期的変化がもたらされた。だがその変化は必ずしもポジティブなものだけではない。DSM–IIIでは横断的診断を採用しているため、これまでの病状経過や、「生活歴」と言われる患者の生活背景が軽視される傾向にある。その結果、伝統的な精神病理学的には比較的明確であったうつ病(内因性のうつ病)と健常な落ち込み(心因性のうつ状態)の区別が付きにくくなり、うつ病診断の精密性が毀損されている可能性がある。今回はうつ病概念の変遷を概観するとともに、実臨床での具体的問題点を指摘し、新たなうつ病診断学の可能性を模索したい。
シンポジウム 「経験を語る、教育を紡ぐ―ナラティブ研究の新たな可能性―」
登壇者:
坂本南美(同志社大学)
渡辺敦子(文教大学)
石野未架(同志社大学)
久世恭子(東洋大学/ The University of Liverpool:オンライン登壇)
寺西雅之(兵庫県立大学)
那須雅子(岡山大学)
Karen E. Johnson(The Pennsylvania State University: ビデオ登壇)
概要:
言語教育におけるナラティブ研究は、教師や学習者がどのように自己の経験を意味づけ、自らを再認識するかを理解するための重要なアプローチの一つである。本シンポジウムでは、ナラティブ研究を通して、日本の英語教育に携わる教師や学習者がどのように自己の経験を紡ぎ出しているのか、その諸相を探る。具体的には、シンポジウムの前半は二つのセクションに分け、まず日本の中学校、高等学校、大学に勤務する熟練教師、新任教師を対象としたナラティブ研究を取り上げる。続いて、日本の大学の文脈における英語学習者や語学学習に成功した人たちのナラティブを通して、学習経験やライフストーリーに関わる研究に焦点をあてる。また、後半のディスカッションでは欧米で大きな流れを作るナラティブ研究が、日本の教育現場という文脈でどのように貢献し得るか、その可能性も含めてフロアの皆さんとともにナラティブに関する議論を深める。
以上
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