日本英文学会関東支部メールマガジン　
臨時号　2024年12月3日

設楽靖子先生よりお知らせです。

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日本コンラッド協会 第6回ウェビナー開催のおしらせ

日　時： 12月15日（日）20:00～22:00
開催方式： オンライン
テーマ： 「コンラッド研究：私の視点」
パネリスト：遠藤不比人氏・伊藤正範氏・筒井遥氏
司　会：奧田洋子
概　要：今回のウェビナーでは、あまり堅苦しくないラウンドテーブル形式を採用し、まず3人のパネリストの方々にコンラッドを研究対象に選ばれたきっかけなどを伺い、さらに特に関心のあるテーマやアプローチを作品からの引用に基づいて解説していただきます。その後30分くらいパネリスト同士でディスカッションをしていただき、最後の30分間は参加者の方々にも「挙手」や「チャット」でディスカッションに参加して頂く予定です。会員および参加をご希望の非会員の方にはウェビナーの2日前までに資料をお送りいたします。なお、お話の要点は下記のとおりです。

◆遠藤不比人氏：‘Typhoon’ の冒頭の２パラグラフに注目し、そこにコンラッド作品の語りの構造が凝縮的に示唆されていることを論じる。そこにおいては ‘eye’ が鍵語になるが、それは physiognomy的な不可知性と同時に「台風の目」をも暗示する。つまり、それは人格と台風の中核を示唆し、語りはその中核に求心的に巻き込まれていくが、同時にその中核には遠心力が働き、その語りはそこには到達不能である。これがコンラッド文学において意味することを論じたい。
◆伊藤 正範氏：群衆をテーマとするConrad研究の意義が浮かび上がってくることを期待しつつ、The Secret Agentの終結部でロンドンの人混みの中を歩くProfessorの姿を、Milton, Paradise Lostの終結部で楽園を去るアダムとイヴの姿と対比してみたい。
◆筒井 遥氏：生成AIが共感や調和を重視する設計に進む一方で、コンラッドの視点は矛盾やノイズを排除せず、それを活かすことの価値を示唆している。この視点は、AI設計が多様性や新たな理解を生み出す可能性を考える上で重要である。


➡参加をご希望の方は、12月13日（金）までに事務局までお申し込みください。
事務局： jconradjp@gmail.com

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