日本英文学会関東支部メールマガジン 臨時号  
2023年5月10日
[先程お送りしたメールに一部誤りがありましたので訂正致します。大変失礼いたしました。]


東京大学の秦邦生先生よりイベントのお知らせです。
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Dalloway Day 100
〈ダロウェイの日〉100周年記念――ヴァージニア・ウルフ『ダロウェイ夫人』を読む
日時 2023年6月4日(日)午後1時~6時まで
場所 東京大学駒場キャンパス 18号館1階ホール(対面のみ)


趣旨説明
 ヴァージニア・ウルフの代表作『ダロウェイ夫人』は現在、ジェイムズ・ジョイスの『ユリシーズ』やT・S・エリオットの『荒地』と並び称される英語圏モダニズム文学の傑作としてのみならず、フェミニズム小説の古典として世界各地で読まれています。1925年5月に出版されたこの作品は、その2年前の1923年のとある1日――“a Wednesday in mid-June”――にロンドンに居合わせた2人の主人公クラリッサ・ダロウェイとセプティマス・ウォレン・スミスとの不可思議な運命の交錯を描いた「一日小説(a Day Novel)」であり、ロンドンという「都市」の物語でもあります。
 この〈ダロウェイの日〉からちょうど100年後である2023年6月に、『ダロウェイ夫人』をあらためて振り返り、モダニズム、フェミニズム、さらに文学を「読む」ことの未来を考えるイベント・シリーズを開催します。
 1923年6月のロンドンを生きた人々は数年前に終わった第一次世界大戦(1914-1918)の悲劇の記憶に取り憑かれていましたが、1918年にイギリスの女性(一部)に参政権を認めた法律が成立するなど、新しい時代の息吹も徐々に感じられつつありました。過去の喪失感、刹那的な快楽、戦争再来の不安、さらに未来への希望に引き裂かれたこの時代の矛盾をはらんだ雰囲気をとらえた『ダロウェイ夫人』は、この小説を読み続ける現代の私たちの姿をどのように映し出しているでしょうか。
 このイベントでは第一部の朗読劇と第二部のパネルを組み合わせて、『ダロウェイ夫人』の世界を多角的に掘り下げてゆきます。

第一部 朗読劇『ダロウェイ夫人』 13:30-14:30
翻案 関野佳介+小川公代(上智大学)
声の出演
吉村元希、中山侑子、滝野瀬あゆか ほか、第二部登壇者の一部

第二部 パネル「『ダロウェイ夫人』を(徹底的に)読む」14:50-18:00 
登壇者
中井亜佐子(一橋大学)、佐藤元状(慶應義塾大学)、田尻芳樹(東京大学)、
松永典子(早稲田大学)、河野真太郎(専修大学)、星野真志(慶應義塾大学)、
小川公代(上智大学)

主催
基盤研究(B) 英語圏モダニズム文学における複数の時間性に関する包括的研究(代表:田尻芳樹)

参加登録:どなたでもご参加いただけますが、 事前にGoogle Formでの参加登録をお願いします。
お問い合わせ先: kshin@g.ecc.u-tokyo.ac.jp(東京大学・秦邦生)


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